Life improvement

生活改善のノウハウを収集

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

本ブログは「生活改善のノウハウを収集」をテーマにしています。

最近の記事を振り返ると、陸上競技の話題一色になっていたので、本来のコンセプトに立ち返って、ライフハックの豆知識を取り上げてみます。

 

最近読んだ本の中で参考になった「時間術大全」をご紹介いたします。

 

 

時間術大全

 

 

この本は「Make Time」という英語の本の翻訳です。

 

 

英語版、日本語版ともにオーディオブックが用意されているので、本を読むのが面倒な人は、音声を聞くだけで内容を知ることもできます。

 

 

(英語版と日本語版の両方を読めば/聞けば、英語の勉強にもなりますね!)

 

 

目次

www.diamond.co.jp

 

INTRODUCTION これが「時間オタク」の全技術だ

どんな状況の人でも時間を生み出せる方法

あなたの時間の9割は「デフォルト」で決まっている

「意志力」や「生産性」を上げても意味がない

Google×YouTube出身の「時間オタク」のメソッド

時間は「デザイン」できる

「スプリント」をしてわかった4つの教訓

こんなに「簡単」に切り替えられる

 

メイクタイムのしくみ

「4ステップ」を毎日繰り返すだけ

ハイライト:毎日「最重要事項」を選ぶ

レーザー:「気を散らすもの」を撃退する

チャージ:体を使って「脳を充電」する

チューニング:システムを調整、改善する

成功のコツは「選ぶ、試す、繰り返す」

「完璧」をめざさない

毎日の「あたりまえ」にしてしまう

 

HIGHLIGHT ハイライト

毎日に「ちょうどいい目標」を置く

今日の「ハイライト」は何にしよう?

ハイライトの「3つの選び方」

基準1つめ:緊急性

基準2つめ:満足感

基準3つめ:喜び

「直感」を信じて最高のハイライトを選ぶ

「おもしろそうで、手ごわそう」な戦術にトライする

 

ハイライト戦術 ハイライトを選ぶ

戦術01 書く

戦術02 デジャブする(別名「昨日をもう一度」)

戦術03 「優先順位」を明確にする

戦術04 「雑事」をまとめる

 

戦術バトル:やることリスト

 

戦術05 やるかもしれないリスト

戦術06 バーナーリスト

戦術07 「ひとりスプリント」をする

 

ハイライト戦術 ハイライトの時間をつくる

戦術08 ハイライトを予定に入れる

戦術09 予定を「ブロック」する

戦術10 予定表に「ブルドーザー」をかける

戦術11 正直に「ドタキャン」する

戦術12 ただ「ノー」と言う

戦術13 1日をデザインする

 

戦術バトル:朝方vs夜型

 

戦術14 「朝型人間」になる

戦術15 夜を「ハイライトタイム」にする

戦術16 「もう1つだけ」はナシ

 

LASER レーザー

世界は「気を散らすもの」だらけ

「意志力」だけでは絶対に集中できない

なぜ「無限の泉」はこんなに抗しがたいのか?

テレビ、ネット、ゲームが爆発的に進化している

人に「本能」がある限り、無限の泉には勝てない

今日ガマンできないなら、明日はもっとガマンできない

「バリア」を取り戻す

「注意の切り替え」を減らす

レーザーモードは「人のため」になる

 

レーザー戦術 スマホの「主」になれ

戦術17 「気が散らないiPhone」を試す

戦術18 「ログアウト」する

戦術19 「通知」をオフにする

戦術20 ホーム画面を「からっぽ」にする

戦術21 「腕時計」をはめる

戦術22 デバイスを置いて帰る

 

レーザー戦術 「無限の泉」を遠ざける

戦術23 「朝の巡回」をやめる

戦術24 「散漫クリプトナイト」を遮断する

戦術25 「事件」を放っておく

戦術26 「おもちゃ」を片づける

戦術27 「Wi - Fiなし」で飛ぶ

戦術28 「タイマースイッチ」でぶった切る

戦術29 ネットを「解約」する

戦術30 「時間クレーター」に気をつけろ

戦術31 「見せかけの達成感」に騙されない

戦術32 邪魔ものを「ツール」に変える

戦術33 「いいときだけ」のファンになる

 

レーザー戦術 メールを「スロー」にする

戦術34 メールは「1日の終わり」にする

戦術35 「メールタイム」を決める

戦術36 受信箱を空にするのは「週1回」

戦術37 メールを「手紙」と思え

戦術38 返信は遅く

戦術39 「期待」をリセットする

戦術40 「送信専用メール」をつくる

戦術41 「オフライン宣言」をする

戦術42 「メールスケジュール」を組む

 

レーザー戦術 テレビを「お楽しみ」に変える

戦術43 ニュースを見ない

戦術44 テレビを「隅っこ」に追いやる

戦術45 テレビを「スクリーン」に替える

戦術46 食べ放題ではなく「アラカルト」にする

戦術47 愛しているなら手放してやれ

 

レーザー戦術 フローに入る

戦術48 ドアを閉める

戦術49 自分で「締め切り」をつくる

戦術50 ハイライトを「こっぱみじん」にする

戦術51 「レーザー・サウンドトラック」を流す

戦術52 「目立つタイマー」をセットする

戦術53 ツールに凝らない

戦術54 「紙」から始める

 

レーザー戦術 ゾーンにとどまる

戦術55 「ふとした疑問」を書きとめる

戦術56 「ひと呼吸」を意識する

戦術57 「退屈」を味わう

戦術58 行きづまる

戦術59 1日休む

戦術60 「一意専心」する

 

CHARGE チャージ

あなたのなかには「バッテリー」がある

脳にいい「チャージ」の方法を徹底研究した

僕らの心身は「古代人」と変わらない

古代と現代の「いいとこどり」をする

古代人式「エネルギー・チャージ」6つの原則

 

チャージ戦術 動き続ける

戦術61 毎日運動する(でも頑張りすぎない)

戦術62 歩きまわる

戦術63 「めんどくさいこと」をする

戦術64 「超短ワークアウト」をねじこむ

 

チャージ戦術 「リアルフード」を食べる

戦術65 「狩猟採集民」のように食べる

戦術66 「セントラルパーク盛り」にする

 

戦術バトル:断食vs間食

 

戦術67 ハングリーであれ

戦術68 子どものように「おやつ」を食べる

戦術69 「ダークチョコレート主義」を通す

 

チャージ戦術 「カフェイン」をうまく使う

戦術70 「カフェインなし」で目を覚ます

戦術71 「疲れる前」にコーヒーを飲む

戦術72 「カフェインナップ」をとる

戦術73 「緑茶」で力をキープする

戦術74 ハイライトに「ターボ」をかける

戦術75 カフェインの「門限」を決める

戦術76 「糖」を切り離す

 

チャージ戦術 喧騒を離れる

戦術77 森と親しむ

戦術78 気軽に「瞑想」する

戦術79 「ヘッドホン」を置いていく

戦術80 「本当に安まること」をする

 

チャージ戦術 親密な時間をすごす

戦術81 仲間とすごす

戦術82 「画面なし」で食べる

 

チャージ戦術 洞窟で眠る

戦術83 寝室を「寝る部屋」にする

戦術84 「日没」をつくりだす

戦術85 すきあらば「仮眠」する

戦術86 毎日の「時差ボケ」を防ぐ

戦術87 自分の「酸素マスク」を先につける

 

TUNING チューニング

科学的方法で毎日をチューニングする

結果を記録するために「メモ」をとる

「感謝」で習慣が継続する

小さな変化が大きな成果を生む

 

「いつか」を今日にする

システムを「変化」させていく

いますぐ始めるためのクイックスタート・ガイド

ある日の予定表

時間オタクのための参考図書

 

謝辞

メイクタイム・メモ

 

書評

Googleの「デザインスプリント」の裏事情

本書の著者は、Googleで「デザインスプリント」という短期集中型の開発方法を提案した人たちです。

 

 

ja.wikipedia.org

 

デザインスプリント(design sprint)は、新製品、サービス、または機能を市場に投入する際のリスクを減らすことを目的として、 デザイン思考をベースにした、時間制約のある5段階のプロセスである(Googleでのオリジナルは6段階)。

2007年ごろ、GV (以前のGoogle Ventures)でJake Knappを中心にJohn ZeratskyとBraden Kowitzが関わって開発されたものがオリジナルであり、ボストンを拠点とするユーザーエクスペリエンスエージェンシーのFresh Tilled Soilなど、多くのデザイナーによる独自の作品を通じて発展した。

 

デザインスプリント

デザインスプリントを使用すると、プロダクトは顧客インタビューにて改善点を学び、フィードバックを集めるために全サイクルを踏む必要はない。

 

実際にデザインスプリントをやってみると、あまりにも短時間で事を進めるので、最初は時間が足りないと感じるのではないでしょうか?

短時間で成果を挙げるための時間管理のコツが、本書「時間術大全」で紹介されています。

 

行動パターンの分析

「時間術大全」では、計画→実行のサイクルを改善するために、日々の行動パターンを分析して、1日の過ごし方を以下の4つの要素に分解しています。

 

  1. ハイライト:毎日「最重要事項」を選ぶ
  2. レーザー:「気を散らすもの」を撃退する
  3. チャージ:体を使って「脳を充電」する
  4. チューニング:システムを調整、改善する

 

(p.34)

時間術大全 38ページ

1日の流れ

 

それぞれの概要は、以下の通りです。

 

STEP1 ハイライト:毎日「最重要事項」を選ぶ

最初に、その日に優先するハイライト(最重要事項)を何か1つ決めます。

何のために時間を確保するのかを決めます。

 

重要だと思う事項が複数ある場合でも、メインとサブに分けて、メインはあくまでも1個にします。

(後で説明するToDoリスト「バーナーリスト」と関係するため。)

 

STEP2 レーザー:「気を散らすもの」を撃退する

ハイライト(最重要事項)に「レーザー光線のように集中」し続けます。

そのために、集中を阻害するものを排除する方法をいろいろと工夫します。

インターネットやSNSなど、様々な時間泥棒をうまく防御します。

 

STEP3 チャージ:体を使って「脳を充電」する

時間と集中力を1日中コントロールするために「エネルギー」を蓄えます。

運動、食事、睡眠を見直して、心身のエネルギーを充実させます。

体調管理のアイデアとして、昔の原始人のライフスタイルを参考にしているところが面白いと思いました。

 

STEP4 チューニング:システムを調整、改善する

1日の最後に、振り返って簡単な「メモ」をとります。

ログを取って、改善につなげます。

 

本書では、これらの4つのステップを改善していくために、具体的な87の戦術(工夫)を提案しています。

どれが参考になるかは、人それぞれだと思いますが、私の場合は「戦術06 バーナーリスト」が参考になりました。

 

戦術06 バーナーリスト

これはシンプルなToDoリストなのですが、1日の作業を、台所で調理する比喩に例えているのが面白いと思いました。

 

(p.71~p.74)

 

戦術06 バーナーリスト p.71

 

戦術06 バーナーリスト p.72

 

戦術06 バーナーリスト p.73

 

戦術06 バーナーリスト p.74

 

戦術06 バーナーリスト

 

すぐに捨てる「使い捨てリスト」を使う

 JZの「やるかもしれないリスト」の考え方は気に入ったが、僕はもう少し細かい枠組みを使って、いちばん大事なハイライトを選び、進捗を確認したかった。

 僕のやり方は「バーナーリスト」という。このリストは、全プロジェクトを細部に至るまで追跡したり、無数のタスクを同時に実行したりする助けにはならない。

 でも、そこがいいのだ。バーナーリストはあえて限られたことしか書けないようにしている。

 このリストを作成すると、「目の前のすべてのプロジェクトやタスクを引き受けるのは無理」という事実をいやでも認識させられる。

 時間や精神エネルギーと同様、バーナーリストのスペースは限られている。だからリストのおかげで、必要なときには「ノー」と言って最優先事項に集中し続けることができるのだ。つくり方を説明しよう。

 

▶ 1. 紙を2つに分ける

 白紙のまんなかに縦線を引き、左右に分割する。ページの左側が手前のバーナー(コンロ)、右側が奥のバーナーになる。

 

▶ 2. 最重要プロジェクトを手前のバーナーに置く

 手前のバーナーに置くのは1つのプロジェクト(または目標)だけ。2つでも3つでもなく、1つだ。

 左上に「最重要プロジェクト」の名称を書き、下線を引く。そのすぐ下に最重要プロジェクトのタスクを書き出す。プロジェクトを前進させるために必要なタスクのうち、ここ数日でやれそうなものを全部書き出そう。

 

▶ 3. カウンター(調理台)のスペースは空けておく

 左側の残りのスペースは空けておく。考え得るタスクを全部書いてスペースを埋め尽くしたい気持ちはわかるが、バーナーリストをつくる目的は、紙面を効率よく埋めることじゃなく、時間とエネルギーの有効活用だ。

 ここに空白があると、最優先プロジェクトの新しいタスクをどんどん書いていけるし、同じくらい大切なこととして、周りに余白があると、重要なことに集中しやすくなるというメリットもある。

 

▶ 4. 2番めに大事なプロジェクトを奥のバーナーに置く

 右側のいちばん上に、「2番めに大事なプロジェクト」の名称を書いて下線を引き、タスクをその下に書き出す。

 要は、コンロで料理をするときと同じように、時間と注意を振り分けるということだ。注意を集中させるのは主に手前のバーナーだが、奥のバーナーのことももちろん意識して、ときどき鍋をかき混ぜたりパンケーキをひっくり返したりする。だがメインはあくまで手前のバーナーだ。

 

▶ 5. キッチンシンクをつくる

 最後に、右側の下半分に、最重要プロジェクトや2番めに重要なプロジェクトとは無関係だが、やらなくてはならないタスクを書き出す。3番め、4番めに重要なプロジェクトに関連するタスクであれ、それ以外のタスクであれ、全部一緒くたにキッチンシンクに放り込む。

 

 バーナーリストには、何でもかんでも書き入れるスペースはないから、重要でないものを切り捨てなくてはいけない。だが先にも言ったように、そこがいいのだ。

 大きなプロジェクトが1つと、小さなプロジェクトが1つ、その他の雑多なタスクがいくつか。これが、僕が一度にやれる(またはやるべき)ことのすべてだ。1枚の紙に書き切れないことは、生活にも入り切らない。

 バーナーリストは使い捨てで、やること項目をいくつか終えるたびに捨ててしまう。僕はたいてい数日ごとにリストを捨て、そのつど新しいものをつくり直している。

 リストをつくり直すという行為が、このリストの売りだ。重要でなくなった未完のタスクを切り捨てられるし、いまの時点でどのプロジェクトを手前と奥のバーナーに置くかを改めて考え直す機会になる。

 最優先のバーナーに置くのは仕事のプロジェクトのときもあれば、私的なプロジェクトのときもある。状況が変化するのはあたりまえだ。このリストで重要なのは、手前のバーナーに置けるプロジェクトは一度に1つだけということ。

 それじゃ、料理を始めよう!

 

長期的なToDoリストを作るときは、基本的にPMBOKWBSを参考にしていますが、その日1日分の短期的なToDoリストは、この「バーナーリスト」を参考にするとうまく回ると思いました。

 

ja.wikipedia.org

 

PMBOK(Project Management Body of Knowledge、頭字語として「ピンボック」と読まれることがある)は、「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」(英語: A Guide to the Project Management Body of Knowledge、略称: PMBOK Guide、PMBOKガイド)の略語である。

PMBOKガイドは、プロジェクトマネジメント協会 (PMI) が発行している。

 

ja.wikipedia.org

 

Work Breakdown Structure (WBS、作業分解構造)は、プロジェクトを理解し管理する上で、プロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開し木構造にまとめたもの。

どのレベルまで展開するかはプロジェクトの全メンバーが作業内容を「具体的に〇〇をする」と理解出来るレベルまでに分解するのが理想であるが、最低でも作業担当者とプロジェクト管理者の理解が得られるレベルまでは必要である。

WBSガントチャートPERT図に展開してプロジェクト管理に使われる。

 

他にも参考になる戦術(工夫)がいろいろありましたが、長くなるので別の機会にまとめたいと思います。

 

本書は、限られた時間を有効に使いたい方に一読をお勧めいたします。

 

その他の書評

他の方が書いた書評もたくさんあったので、いくつかリンクを貼っておきます。

 

www.amazon.co.jp

 

bookmeter.com

 

レビュー動画

 

【時間術大全①】スマホ中毒から解放されて時間を取り戻す(Make Time) - YouTube

www.youtube.com

 

【時間術大全②】スマホを空っぽにして邪魔を消去(Make Time) - YouTube

www.youtube.com

 

【26分解説】時間術大全|ジェイク・ナップ&ジョン・ゼラツキー ~人生が変わる!新時代の最強時間術~ - YouTube

www.youtube.com

 

【アニメで】「時間術大全」(人生が本当に変わる87の時間ワザ)を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】 - YouTube

www.youtube.com

 

【ベストセラー】「時間術大全」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】 - YouTube

www.youtube.com

 

【9分で解説】時間術大全——人生が本当に変わる「87の時間ワザ」(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー / 著) - YouTube

www.youtube.com

 

【漫画】時間術大全―人生が本当に変わる「87の時間ワザ」【要約/ジェイク・ナップ】 - YouTube

www.youtube.com