Life improvement

生活改善のノウハウを収集

スポーツ栄養学ハンドブック

栄養学の本はいろいろありますが、スポーツに焦点を当てた「スポーツ栄養学ハンドブック」という本がありました。

激しい運動を行なう時、体内では様々な代謝(体内の化学反応)が生じています。

スポーツの前後で、どのような栄養を補給すれば良いのか?最新の研究成果を参考にして、体調管理に役立てたいと思います。

 

 

 

 

目次

スポーツ栄養学ハンドブック - 東京大学出版会

 

はじめに

 本書の構成と特徴

 包括的な情報源として

 

訳者まえがき

 

第1章 競技選手に対する栄養指導における重要事項

 本章の目的

 ケーススタディ

 スポーツ栄養学への招待

 身体活動と栄養の相互作用

 栄養状態が悪い競技選手が多いのはなぜか?

 栄養素

 競技選手および一般人(非競技選手)のための栄養ガイドライン

 食事摂取基準

 身体活動に関するガイドライン

 食品表示

 専門家組織による公式声明

 栄養学に関する俗説・神話と誤った情報

 栄養学

 活動の範囲

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第2章 炭水化物(糖質)

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 炭水化物(糖質)の種類

 炭水化物(糖質)の機能

 炭水化物(糖質)の消化,吸収および代謝

 炭水化物(糖質)の推奨摂取法

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第3章 たんぱく質

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 たんぱく質の構造

 たんぱく質の機能

 たんぱく質の供給源

 食品中のたんぱく質の測定・評価

 たんぱく質の必要量

 たんぱく質の消化,吸収および代謝

 たんぱく質の推奨摂取量

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第4章 脂質

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 脂質の種類

 脂質の消化と吸収

 脂質代謝

 脂質の推奨摂取量と供給源となる食品

 脂質と健康

 脂質と運動

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第5章 ビタミン――必要なものはすべて優れた食事から得ることができる

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 水溶性ビタミン

 脂溶性ビタミン

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第6章 ミネラル――健康および競技パフォーマンスにとって重要なもの

 本章の目的 

 ケーススタディ

 はじめに

 多量ミネラル

 微量ミネラル

 本章のまとめ

 実践課題 

 章末問題 

 

第7章 競技パフォーマンスにおける水分補給に関する問題

 本章の目的 

 ケーススタディ 

 はじめに

 水分のさまざまな機能

 電解質

 運動と体水分・電解質バランス

 水分・飲料の推奨摂取法

 本章のまとめ 

 実践課題 

 章末問題 

  

第8章 競技選手における体重および身体組成の調整

 本章の目的 

 ケーススタディ

 はじめに

 体重

 体組成

 本章のまとめ

 実践課題 

 章末問題 

 

第9章 酸素の運搬・利用,筋痛の軽減,および筋の回復に関係する栄養学的要因

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 酸素摂取

 酸化ストレス

 細胞における活性酸素

 抗酸化物質の適切な摂取量を見極める

 本章のまとめ 

 実践課題

 章末問題

 

第10章 男女別および年代別の最適な栄養戦略

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 若齢競技選手

 エネルギー必要量

 女性アスリート

 エネルギー必要量

 高齢競技選手

 エネルギー必要量

 本章のまとめ 

 実践課題

 章末問題

 

第11章 パワー系,持久系および混合(パワー/持久)系競技における栄養戦略

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 エネルギー需要

 パワーおよびスピード能力の向上を目的とした栄養戦略

 持久的能力の向上を目的とした栄養戦略

 混合系競技(パワー系/持久系)のための栄養戦略

 本章のまとめ 

 実践課題 

 章末問題 

 

第12章 遠征,高地,高温多湿条件が栄養に及ぼす影響

 本章の目的 

 ケーススタディ 

 はじめに

 遠征・移動

 高地環境および寒冷環境

 高温多湿環境

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 
第13章 パフォーマンス向上のためのサプリメント(栄養補助食品)とエルゴジェニックエイド――神話と現実

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 栄養補助食品(ダイエタリーサプリメント

 栄養補助食品・サプリメントおよびエルゴジェニックエイドの摂取にともなう潜在的なリスク

 多くの選手が使用している栄養補助食品・サプリメントおよびエルゴジェニックエイド

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題

 

第14章 競技選手の健康状態,病気および怪我と関連する栄養面での問題

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 アメリカ人のための食事ガイドラインアメリカ人のための食生活指針),2015-2020

 肥満および肥満に関連した疾患

 酸化ストレス

 ファイトニュートリエント(ファイトケミカル・植物栄養素)と健康

 食品安全,食物アレルギー,食物不耐症および食物過敏症

 食行動異常と摂食障害

 本章のまとめ

 実践課題

 章末問題 

 

第15章 最高のパフォーマンスを発揮するための食事計画における注意点

 本章の目的

 ケーススタディ

 はじめに

 エネルギー供給系

 パワー系および筋力系競技におけるエネルギー供給機構

 持久系競技におけるエネルギー供給機構

 すべての競技における栄養面での一般的な注意事項と基本的な戦略

 競技,練習の前・中・後における栄養戦略

 高いパワー発揮を必要とする競技における栄養面での問題

 高い持久的要素を必要とする競技における栄養面での問題

 競技選手の栄養面での準備状況に関する一般的なアセスメント

 本章のまとめ

 実践課題 

 章末問題 

 

付表 日本人の食事摂取基準(2020年版)

 

著者紹介

ダン・ベナードット(Dan Benardot)

ジョージア州立大学名誉教授。

1980年、コーネル大学から健康科学・栄養学の博士号授与。

長年ジョージア州立大学で教鞭をとり、同大学栄養学科の学科長、健康人間科学部の研究担当副学部長、スポーツ医学センターの研究責任者を歴任した。

また、アトランタオリンピックおよびアテネオリンピックでは、体操やマラソンアメリカ代表チームの栄養士として活躍した。

さらに、NFLアトランタファルコンズの栄養士もつとめた。

 

訳者

寺田 新(てらだ しん)

東京大学 大学院総合文化研究科准教授。

2003年、早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。

ワシントン大学医学部応用生理学教室ポスドク研究員、三共株式会社(第一三共株式会社)研究員、早稲田大学先端科学健康医療融合研究機構講師、日清オイリオグループ株式会社中央研究所主管を経て2012年4月より現職。

主要著書:『スポーツ栄養学――科学の基礎から「なぜ?」にこたえる』(東京大学出版会、2017)、『2020年版スポーツ栄養学最新理論』(編著、市村出版、2020)。

 

https://humanhealth.emory.edu/people/faculty-bios/benardot-dan.html

humanhealth.emory.edu

 

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/people/people003616.html

www.u-tokyo.ac.jp

 

 

 

出版社情報

http://www.utp.or.jp/book/b587753.html

www.utp.or.jp

 

書評

分厚い本なので、最初から1ページずつ読むのは時間がかかります。

最初はパラパラっと眺めて、興味のある部分をつまみ食いで読めば、欲しい知識が得られます。

 

各章に「ケーススタディー」という項目があり、実際にあった失敗談が紹介されています。それを読むと、「へ~、そんなこともあるんだ!」と驚くことも多々あります。

世の中、「知らなくて損していること」はいっぱいあると思いますが、トップアスリートでもいろんな失敗談があるんですね?

 

本書をパラパラっと眺めて、

  • カーボローディング
  • 疲労骨折の予防や回復
  • ラソンなど持久系の運動の栄養補給

などが目に止まりました。

 

各章の末尾には参考文献が記載されているので、もっと知りたい項目があれば参考文献を読んで、深掘りすることも可能です。

 

アメリカのスポーツ選手が使っている栄養学を知るのに、本書が役立つでしょう。

本書を読んで、スポーツに役立つ知識を学んでみたいと思います。