Life improvement

生活改善のノウハウを収集

ビジネスとしての陸上競技

ニュースで実業団の陸上部廃止が話題になっていました。

 

f:id:sagasite:20201001195510j:plain

 

 

横浜DeNAランニングクラブの縮小

hochi.news

 

 陸上の横浜DeNAランニングクラブ(DeNA)が今後、活動を大幅縮小させる見込みであることが30日、分かった。今季、選手7人体制でスタートしたが、現時点で、事実上、残っている選手は2人だけ。来季以降、国近友昭監督(47)の去就や後任人事も不透明な情勢となっている。

 

チーム方針が転換され、2018年10月には駅伝からの撤退を発表した。チームの活動規模も徐々に縮小されていった。

 

公式サイト

DeNAプロ野球球団も所有していますが、陸上部も持っていたんですね。

 

running.dena.com

 

なぜ廃部になってしまうのか?

ヤフーニュースのコメントで問題点が指摘されていました。

 

news.yahoo.co.jp

 

業績悪化

会社業績が悪いと真っ先に切られるのが陸上部か。あくまで実業団連盟に加盟するから仕方ないんだろうけど、もう少しビジネスの一部として成り立つ仕組みを考えないと、選手、コーチも不安だろうな。

 

DeNAは本業が悪化しているらしいです。

その皺寄せで、必要のない企業活動を縮小して節約しないといけないんですね。

 

www.asahi.com

 

DeNAが5日発表した2019年4~12月期決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が441億円の赤字(前年同期は85億円の黒字)、純損益は501億円の赤字(同80億円の黒字)だった。ゲーム事業の業績や事業環境の悪化を踏まえ、ゲーム事業に関する「のれん代」やソフトウェアなどの減損損失507億円を計上し、大幅な赤字に転落した。 

 

選手支援の仕組み作り

箱根や大きなマラソン大会では大きな注目を浴びるが、スポンサーがついても選手には入らない。大迫の提唱する大会の創設や、個人で支援できる体制とか色々変えていかないと、他競技も含めて日本の陸上は強くなれないですよね。
企業も負担が大きすぎて見せ場はニューイヤーくらいで苦しいと思います。

 

実業団の選手は、CM出演とか用具の契約をしても、収入が入らないような仕組みになっているのでしょうか?(それはあり得ないと思うけど)

 

部活が廃業しても選手には、会社に残って通常勤務できるようにしたり、次の会社を斡旋したりしてあげてほしい。

 

新谷仁美選手が所属していた)ナイキ東京TCが廃部になったときも、他チームに移籍できなかった選手もいたようです。

 

note.com

 

  • スポンサーが直接選手を支援できるようにする。
  • 個人的に選手を支援できる仕組みを用意する。
  • そうしないと、日本のスポーツは衰退する。

 

ビジネスモデルの改善

陸上はビジネスにならないからなぁ

 

選手の給料はもちろん、トップレベルを維持するのなら裏方さんや設備にも相応の金をかける必要がある

 

でも試合が興行にならないから資金の回収は不可能

宣伝費と割り切るにしても1番でかい場であるオリンピックがこの有様、人々のテレビ離れもあって他の大会の露出効果も減ってきている

 

もうトップがよっぽどの陸上好きで完全赤字覚悟でチームを持ちますというところ以外はどこも維持できないんじゃないかな

 

何でもかんでもプロ化、ビジネス化って難しいんだろうけど、何とかやっていけるモデルを作らないと、コロナがなくてもこのご時世で企業の広告としての実業団スポーツで世界と戦うのには限界が来ているのではないでしょうか。

DeNAなんてその辺上手そうなものだけど。

 

現役を引退した選手が自分の経験を基にして、業界を改善していければ良いんだろうけど、スポーツしかやって来なかった筋肉脳の人だと、経営とかビジネスの知識がゼロで、業界の改善ができないのかもしれませんね?

 

コロナ不況の影響

駅伝撤退した時から廃部に向かうんだろうなとは思ってたけど
今年東海から3人もとったし
両角さんの次の職場みたいに言われてたから
こんなに早く撤退するとは思えなかったな

まぁDeNAって野球以外全部赤字のところに
コロナで野球も赤字だから
コスト削減しないと企業自体が消えかねないしな

 

欧米のプロは賞金レースで稼げる 

陸上は、企業の広告塔ではなく、ヨーロッパやアメリカのように、レースで勝って賞金で稼げるようにならないと将来は厳しい

現状は、海外転戦しないと厳しそう。

陸連が前例にとらわれず、知恵を出して、もっと観戦者が増える大会にしていく必要があると思う。

 

賞金レースも曖昧である。

プロは金を貰えるがアマはもらえない。

その内記録を出せば1億も強化費を貰うレースもある。

それなら1位、幾ら、2位幾らと決めればよい。

競馬ではないが年末に大きな大会で決着付けるとか。

 

先頭誘導員もいらない。

先行逃げ切りとかいろいろ作戦があるはず。

2名ではリレー形式にも出れない。

野球の育成選手を走らせればよい。

足の速い選手が少ないのだから。

 

育成ファームの共通化=選手移籍を自由化

実業団で陸上を支えるのは無理

全ての五輪競技で言えることだが、昔ながらのアマチュア精神で世界と戦うことはできない。

競技技術だけでなく、生理学、心理学、普段の食事にまで専門的なスタッフを揃える必要がある。瀬古氏の時代のように師弟関係と根性論で戦う時代ではない。

スポンサーの出す資金をもとに高度な専門的スタッフを集め、そこに有望な選手を送り込んで育てるというスタイルへの変更が必要

 

宣伝効果の改善

大きな大会で優勝できる選手が出てこないと、宣伝効果がない。

コスト効率や会社業績で、存続が判断されるなら、優秀な選手やコーチは集まらない。

長い目線で行わないと、結局ジリ貧になります。

 

みなさん仰る通り、陸上競技は残念ながら儲からない。

その中で駅伝はテレビ放送が多くチーム名を連呼され宣伝効果はある。

個人種目だと所属よりも選手名ばかりが目立つからね。

だけど今はそこで宣伝する時代でもないし、駅伝のためには何人も雇わなきゃいけないからな...。

 

陸上部の運営費用を企業の宣伝費としてとらえるなら、露出を増やさないといけない。

選手やチーム、スタッフなど関係者が、マスコミや広告代理店に頼るのではなく、SNSYouTubeなどを活用して、自ら情報発信すべきなのではないでしょうか?

YouTubeのチャンネルを持っている実業団チームって、どれぐらいあるのかな?

 

ちなみに、鈴木亜由子選手が所属する日本郵政女子陸上部は、YouTubeチャンネルを持っていますね。

 

www.youtube.com

 

宣伝効果を改善したいなら、YouTubeを活用すれば良いと思います。

 

駅伝をやらなくてもいい環境作り

日本長距離は市場規模の割には選手数が多すぎる。競技人口を増やしているのはあるが、レベルがなかなか上がってこない。

名前忘れたが、今年男子800mの有望な選手は海外へ行った。日本は中距離から駅伝選手とされる。海外なら駅伝の練習なんかないだろうという思惑もあるだろう。

ただ、海外はシビアだからホントに実力がないとサヨナラだけどね。

 

女子中距離選手の田中希実選手は、大学に進学しても大学の陸上部に所属しないで、アスリートクラブに所属して、練習を続けています。

田中選手はインタビューで、駅伝の練習に時間を取られないで、個人の采配で練習ができるからアスリートクラブでの活動を選んだ、とのこと。

 

4years.asahi.com

 

2018年に同志社大に入学。競技面では学校の部活動に入らず、同じく西脇工高から同志社大に進んだ後藤夢とともに、自分たちのペースで動けるトラッククラブで活動することにした。しかし、大学の名前でチームメートとともに戦うインカレにも魅力を感じていて、「ぎりぎりまで迷った」という。

 

学校卒業後、実業団やプロ契約で陸上競技を続ける選手の中にも、駅伝以外の個人種目で活動したい人も多いはずです。

そういった選手が、駅伝に関係なく練習できる環境整備も必要ですね?

 

ナイター試合

ナイター陸上とか実業団でも活躍の場は案外多い。

稼いでいる人はいる。

ラソンや駅伝もある程度回数はある。

取り上げられない、取り上げ方が悪い。

コアなファンも多く、人気があるのに興行ビジネスのやり方が悪いだけ。

 

海外だと、かつてのカールルイスみたいに大金稼げる人もいる。

日本でも留学生多い。

アフリカから中東に国籍移動が問題になっているが、それだけ金が動いている事実。

 

コロナの影響が開催が遅延したツール・ド・フランス2020(世界最大の自転車レース)のように、インターネットを活用したプレイベントを開催して、視聴者参加型のバーチャルレースを開催したら盛り上がるかも?

 

note.com

 

システムとしてはバーチャルサイクリングサービスのZwiftを活用している。実際のバイクをローラー台に設置し、仮想空間の中を走ることができるサービスだ。

 

ネットワーク対戦型のバーチャルレースは、専用機材を開発すれば実現できそうだけど、自転車と違って足で走る場合は簡単ではありませんね。

 

オリンピック頼みのスポーツビジネス 

元からオリンピック向けだったのでは。

結局オリンピック選手も出なかったので廃部路線と。

瀬古もDeNA監督っていうか陸連の人になってたし。

ITはそんなもんだよね。

オリンピック関係企業とビジネスするのに使っただけで終わった。

 

オリンピックに頼らなくても、自分たちで存在価値を高める工夫が必要なのでしょう。

自分も陸上競技をやっている人とか、健康増進のためにランニングをする一般人とか、潜在的なファン層はたくさんいるはずだから、オリンピックだけが目立つ場所じゃないと思うけどなー。どうなんだろう?

 

日本郵政女子陸上部は大丈夫か?

DeNA日本郵政を比べたら、企業の規模や業績が違うので、今のところ多分大丈夫だと思います。

 

〒日本郵政グループ女子陸上部〒17通目

742ゼッケン774さん@ラストコール2020/10/01(木) 07:42:30.74ID:Kc7WwxY1

>>739

あなたも理解出来ていませんね?

日本郵政は政府つまり国が経営者です。

持ち株の半分以上は政府が持っていて上層部は
すべて官僚出身で10兆円赤字になっても潰れません。

一般企業とは全く異なり国がバックに付いているので
他の企業の実業団は潰れても郵政陸上部は安泰です。

 

しかし、選手の立場をもっと良くするための仕組み作りは、陸上競技全体の問題として取り組んでいくべきなのでしょう。

 

名古屋大学経済学部出身の鈴木亜由子選手は文武両道で頭も良いので、将来日本のスポーツ界を改善していく貴重な存在になるのではないでしょうか?

 

 

 

ドイツのスポーツ都市: 健康に暮らせるまちのつくり方

ドイツのスポーツ都市: 健康に暮らせるまちのつくり方

  • 作者:高松 平藏
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

スポーツ地域マネジメント: 持続可能なまちづくりに向けた課題と戦略

スポーツ地域マネジメント: 持続可能なまちづくりに向けた課題と戦略

  • 作者:原田 宗彦
  • 発売日: 2020/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

プロスポーツビジネス 私たちの成功事例

プロスポーツビジネス 私たちの成功事例

  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)